X JAPANのToshiさんも出演した「麻薬・覚せい剤乱用防止運動都民大会」の様子

昨日都庁にある都民広場では、麻薬や覚せい剤を使用することを防止するための運動として行われている「麻薬・覚せい剤乱用防止運動都民大会」が開催されました。

X JAPANのToshiさんが都民広場でライブを開催へ

この大会では、社会問題の一つとして普段から頻繁に取り上げられている薬物の取引や使用についての啓発活動で、都と東京都薬物乱用対策推進本部、東京都薬物乱用防止推進協議会が主催として行っているものです。大会には蓮舫氏が「内閣府特命担当大臣」という肩書きでメッセージを寄せていました。式典自体は来賓、主催者の挨拶と、薬物乱用防止ポスター・標語入賞作品の表彰式などで構成されており、ライオンズクラブ国際協会の方や都の福祉保健局長による挨拶や「大麻の使用者は減っているが覚せい剤は横ばい状態が続いている」「巧妙な手口で一般人が運び屋として仕立て上げられることがある」など、薬物に関する話も披露されておりました。表彰では、ポスターでは都立保谷高等学校の生徒さんが、標語では千代田区立麹町中学校の生徒さんが最優秀賞の賞状を受け取っていました。それぞれ作品が最前列の前に設置されたモニタに映し出されていたようですが、モニタそのものが小さいうえに人が多かったため、ほとんどの人がその作品を見ることができていないようでした。



また、この大会は「薬物乱用防止高校生会議」の活動内容を発表する場も設けられており、東京都立町田総合高等学校と東京都立山崎高等学校から20名前後の生徒さんが薬物取引に関する劇を披露しておりました。劇の最後には東日本大震災での自らの体験などの話も絡めつつ、ドラッグには絶対に手を出さない事などを宣言してました。

そして、予定よりも15分ほど遅れて始まったX JAPANのToshiさんによるライブですが、Toshiさんの姿が現れると、静かだった都民広場が突如黄色い歓声で埋め尽くされ、直前まで漂っていた硬い雰囲気は一瞬のうちに崩れました。ライブでは東日本大震災から生まれたという「春の願い」を始め「エアポート」「星空のネプチューン」「武士JAPAN」を披露されていました。そして、今回新曲として「ここにいきる~治安の闘士たちへ捧ぐ~」と「SAY I LOVE YOU~本当に大切なもの守りたい~」が発表され、それぞれの曲もToshiさんが力強く歌いあげておりました。

「ここにいきる~治安の闘士たちへ捧ぐ~」は、警察の人への応援歌として作られたものだそうで、学校の校歌の様な歌になっておりました。「SAY I LOVE YOU~本当に大切なもの守りたい~」は、今回行われた大会のテーマソングとなっており、歌う直前には賞を受賞した生徒さんらがステージに上がり、バラード調の曲に合わせてToshiさんとともに手を左右に振っていました。

ライブは終始和やかなムードで行われており、Toshiさんも「ここにいきる」の曲について説明する際に「自らの過去」に言及したり、「歌詞の中に桜田門というのは中々入れないと思うのですが…」と自らの作品にツッコミを入れるなど、会場から笑いが漏れる一幕もありました。ちなみに、駆け付けたファンの中には自前の花(のようなもの)やサイリウムライトなどを持参されている人などもいらっしゃいました。

最後は「大会宣言」が行われて終了となるのですが、Toshiさんが退場すると同時に多くの人が席を立ち、「宣言」が行われる頃には半分近くにまで人が減ってベンチもガラガラになってしまいました。ライブは撮影などが禁止になっており、報道陣の方も何社か駆け付けていたようなのですが、現在の所ネット上で今回の催し物が取り上げられているのは産経スポーツだけにとどまっているようです。

・平成23年度
『麻薬・覚せい剤乱用防止運動都民大会』の開催について
NO! DRUG 薬物なんていらない! ~自分らしく生きるということ~

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