「子供の居場所充実」からトイレ増設まで 新宿区が予算案の概要を公開

※こちらの記事は1年以上前に配信されたものです。

西新宿昨日は百貨店などで「バレンタイン商戦」のラストスパートが展開されるなど、バレンタインデーに関する催しなども各地で行われていましたが、新宿区の公式サイトには来年度の予算案の概要がPDF形式でまとめられ、配信されていました。

予算については歳入が減少し、歳出が増加するという形となり、一つの自治体としては十分すぎると言っても差し支えないほどの蓄えこそあるものの、説明欄には「予断を許さない」と記載されています。福祉に関する予算が多く計上される予定になっている一方で、フリーWi-Fi整備や10言語以上に対応する翻訳サービスの提供などの観光面に関する支出も少なくなく、住む街や観光の街、ビジネスの街などの多くの「顔」を持っている故の予算が組まれています。

西新宿や北新宿に関するものには、西新宿中学校での空調整備費用、淀橋第四小学校や西新宿小学校などで放課後を過ごすための「居場所」の充実、北新宿子ども家庭センターでの体制整備、北新宿特別養護老人ホームの修繕計画などが予定されています。新宿中央公園にもそれなりの金額が割り当てられるようで、魅力向上という名目で広場のトイレ増設やライトアップ計画などが提案されていました。また、ザ・パークハウス西新宿タワー60の敷地内に作られる予定の定員53人の認可保育所に関する予算も計上される予定です。



再開発関連では認可保育所の他に、全貌が見えない西新宿五丁目中央南地区と、計画が再びストップ状態になっている西新宿三丁目西地区の準備組合への資金援助も行われますが、こちらは合わせて12万円と、高層ビルが建設される予定にしては非常に少額の予算が充てられるようです。その一方で、新宿駅周辺については新宿通りの「モール化」や東西自由通路の整備、案内記号統一などに必要な費用、路上喫煙対策などの複数のテーマに分けて予算が割り当てられるようです。また、再開発が終了したように見えた新宿駅東南口にも新たに道路の改良を目的とした予算が用意されています。

これらの予算案については、明後日からスタートする平成29年第1回定例会にて話し合いが行われる事になっています。

区議会のインターネット中継について:新宿区
予算の概要:新宿区

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