西新宿などで行われた差別撤廃を訴える「東京大行進」の様子

※こちらの記事は1年以上前に配信されたものです。

東京大行進本日、西新宿や歌舞伎町などのルートを通り、差別の撤廃を訴えるデモが行われ、多くの人がいわゆる「嫌韓デモ」やヘイトスピーチ、同性愛者に対する差別を無くするよう訴えていました。

このデモを開催するにあたっては非常に多くの機動隊の人たちなども準備を進めていたようで、スタート地点となった中央公園の水の広場前だけでなく、中央公園の西新宿6丁目に接する車道やヒルトン東京前などにも警察車両などがずらりと並び、不測の事態などに備えた行動がとられていました。出発前にはこのデモに反対する人々が来た場合の対処法などが語られたり、アーチを構成するために設置していた風船のバルーンリリースなどが行われていました。

東京大行進デモ隊の先頭には、スーツを着た民主党の有田芳生議員と小池晃議員らが「差別撤廃!東京大行進」と書かれた横断幕を持って歩き、その後ろにはブラスバンド隊の演奏やヒップホップミュージシャンの人々によるラップ、同性愛者(と思われる)方々、大きな旗を持って舞う人々の行進などが続いていました。デモには報道機関の人々も複数名いたようで、「時事通信」と印刷されたテープを貼ったカメラを持っている人やNHKの人(?)などが撮影・取材を行っていたそうです。

東京大行進新宿駅では神輿を担ぐ人々がハルク前で休憩をしており、デモ隊とバッティングする可能性もありましたが、デモ隊が予定よりも10分以上遅れて新宿駅周辺に入り、神輿が予定通り出発したことから、大きな混乱にはなりませんでした。ちなみに、新宿駅西口では「在日 通名」と書かれた検索ボックスの絵や、在日韓国人・在日朝鮮人の人々に否定的な考えが綴られたプラカードを持っている方も見かけましたが、大々的に何かを主張する、といった行動は特に行われなかったようです。

ゴール地点の柏木公園には熊野神社のお祭りの関係で入ることができないため、ゴール地点に到着した人から順々に解散していました。デモの実行委員(?)の人々など、一部の方は公園前に留まり、使用されたプラカードを回収したり、到着した人々に拍手を送ったりしていました。なお、このデモでは右派系の思想を持つ方々による批判行為なども(少なくとも西新宿一帯では)無く、ここ数回行われた大々的なデモ活動の中では、久しぶりに逮捕者のいないデモにもなりました。



ヘイトスピーチに反対するデモ「差別撤廃 東京大行進」を開催へ

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