「西新宿五丁目中央北地区」の再開発事業に関する説明会に行ってきました

※こちらの記事は1年以上前に配信されたものです。

けやき橋商店街去る10月8日と9日に、けやき橋商店街の跡地に作るという60階建てのマンションをはじめとする再開発計画に関する住民向けの説明会が行われ、西新宿や中野区中央に住む人たちなど多くの人々が参加しました。

この説明会では、再開発事業に携わる様々な方が説明側として出席していましたが、冒頭には102歳だった副理事長が今月で亡くなったことにも触れられ、この再開発事業がいかに長い年月をかけて準備を行ってきたかなどを説明されていました。また、現在の計画では2014年から建築工事が行われ、2017年4月で再開発が完了する予定になっているとのことでした。

再開発は大きく分けて4つの区画が設けられることになっており、メイン(?)となる60Fのマンション(199.16m)や貸事務所・会議室の建物などが建設されることが説明されました。また、再開発エリアの南側には公園も含めて樹木を多数植える予定だとのことです。貸事務所などはマンションと直結する形で作られ、最上階(3F)には新しい淀橋会館として機能するのではないかとみられる「集会場」なるスペースもありました。



1Fでは、居住者用のマンションの入口は西側に作られており、東側には8つの商業施設が営業する予定になっているそうです。2Fの東側にも7つテナントが用意され、居住者が建物を出ることなく買い物などが行えるよう、小さな出入り口も設置されていました。「基本的な構造」として紹介された居住者用フロアは、1フロアあたり18部屋が用意されていますが、レイアウトはこの限りでは無いとのことです。周辺のマンションに限らず、大多数のマンションは上の階へ行くほど部屋数が少なく、そして広くなるので、このマンションもそのようなタイプになるのではないかと思われます。

公園については再開発終了後に管理を新宿区に任せるとのことで、再開発エリアの北側にあるよどばし児童遊園などと同じように、遊具が設置されたりするのかは、今の段階ではわからないとのことでした。また、工事を行うにあたっては、十二社通りに2つのゲートが作られて資材の搬入が行われる他、タワークレーンを3つ使って建物の建設を進めていく予定になっているようです。

説明後に行われた質問の時間では、元々再開発に反対の姿勢を見せていた(と思われる)住民の方からの質問が相次ぎ、特に日照権や建物によって発生する風などの影響についての説明を求める声が続出していました。中には1人で累計20分近く質問を続ける人もおり、再開発事業を行う人々が困惑している一幕もありました。冬至前後になると建物によって生まれる影が中央一丁目の中央部分から北新宿2丁目方面までの幅広いエリアに作られてしまうこともあり、この辺りでまだ「不安」な部分がいくつも残っているのかもしれません。

全国初にもなる60F建てのマンションとして、一時は各種メディアでも新宿駅の再開発並みに取り上げられていた同エリアの再開発事業ですが、今回の説明会を見た限りだと、まだしばらくの間は近隣住民の人々による不満の声が上がり続けるのかもしれません。

西新宿五丁目中央北地区第一種市街地再開発事業(事業中)

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