バスタ新宿開業に伴う渋滞状況「都合が悪かった」ために一部公表せず(産経新聞より)

※こちらの記事は1年以上前に配信されたものです。

ポプラの出店が取りやめになったりと、最近ではあまり良い話を聞かなくなってしまったバスタ新宿ですが、今度は平日に渋滞が悪化していたことを公表していなかったとのデータが明らかにされました。

これまで新宿駅南口や新南口では、タクシー乗り場が車道に作られていたことがきっかけとなる渋滞が発生していましたが、このスペースが無くなるなどしたため、渋滞が緩和されたというデータを発表していました。ところが、東京国道事務所側は今回「都合が悪かった」と理由を話した上で、平日の時間帯の混雑具合が悪化していたことを説明しています。混雑については新宿3丁目側からは4割前後の改善が明らかになったものの、西新宿1丁目側からが1割悪化したとのことで、今後は再調査を行うなどして再び検証作業を行うそうです。

ただ、甲州街道の渋滞はバスタ新宿が開業する十数年以上前から慢性的に続いているもので、ひどい時には渋谷区本町付近まで長い車列がゆっくり動いていることもあります。そのため、京王モールアネックスなどを全て撤去し、オペラシティ前にあるような立体交差を作ったりしないと改善は見込めなさそうです。また、バスタ新宿が誕生したそもそものメリットでもある「ターミナルを1カ所に集約して利便性を図る」という目的が達成された事などを天秤にかけると、どちらのほうが良かったか、という評価を下すのは難しいかもしれません。



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