成子天神社周辺の取り壊し作業・再開発が本格化

※こちらの記事は1年以上前に配信されたものです。

昨年ごろから神社そのものが縮小し震災でもダメージを受けていた成子天神社ですが、予定されていた解体工事の期間が過ぎたせいなのか、取り壊し作業が本格的に始まったようです。

神社に貼られていた解体工事のお知らせの張り紙には12月10日までに解体が終了すると記載されていたのですが、昨日見た所神社の姿はまだ健在で、小さくですがトレードマーク(?)となっているエメラルド色の屋根を見る事が出来ました。が、現在は一般人が神社へ辿りつく事は不可能になり、その代わりとして工事現場の手前に「小さな神社」が建設されました。

神社がまだ解放されていた時期にはこのような状態になっていました。人もまばらながら入ってはいたのですが、やはり花園神社や熊野神社などと比べると閑散としていました。一時期パワースポットとして紹介されたこともあり、30代~50代ぐらいの女性を中心に区外から来た参拝客と思われる人がパンフレットの様なものを片手に訪れていた時期もあったのですが、東日本大震災以降は徐々にその影をひそめていきました。



数年前から再開発の計画自体は浮上しており、新宿グランドタワー新宿フロントスクエアに続く計画になっていたのですが、西新宿7丁目・北新宿2丁目に住んでいる一部の住民から「天神様を守れ」といった抗議の声が上がり、何度か説明会なども開かれていたようです。

ただ、再開発計画が浮上した当時こそ反論が相次いでいたものの、現在は抗議の声自体はそこまで大きくないようで、同じく再開発時に反対運動が起き、西新宿4丁目の北側と5丁目の南側のあちこちに(工事を進めていた)ジョイント・コーポレーションなどに対する批判の幟が掲げられていたシティタワー新宿新都心の件と比べると、看板が数か所に掲載されているだけにとどまっている今回の抗議はどうしても小さく見えてしまいました。とは言っても一部の住民から継続して抗議が行われていることも事実なので、熊谷組を始め、今回のマンション建設に関わっている企業や団体は今後も地域住民と対話を重ねながら工事の進退について決めていく必要があるようです。

また、成子天神社と同じく再開発エリアの対象とされ、長らく小さなプレハブ小屋を中心にして運営されていた浄音寺ですが、こちらは新しく新宿グランドプラザの反対側に再建設が行われ、おそらく新宿・北新宿・西新宿の一帯にあるお寺の中でも最も豪華な造りの建物に生まれ変わっていました。雰囲気としては、同じく再開発によって新宿グリーンタワービルと同居するような形のお寺として生まれ変わった浄風寺に近い所があるかもしれません。

「淨音寺」の落成慶讃・第四世住職継職奉告・宗祖追報恩講 法要に参詣させていただきました。

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